運動会のかけっこで5歳児が1位を取った方法

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ちちです。

5歳のゆじ、幼稚園の運動会がありました。

何日も前から、かけっこの話題です。

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1位になりたいのですが、背の順での同じ組に速い子がいるのです。
昨年の年少組でも、その子と同じ組になり2位。

スタートラインに並んだ瞬間に、ハハと、「あの子の足、もう見るからに筋肉が違う」と話していました。

いかにも体育会系。がっちりした足。

その天敵と今年も同じ組だそう。

しかも、ゆじによれば、もう一人、速い子がいるらしい。

3番まではね、すごいんだよ。だって、銅メダルだから

と、言い訳まで始めます。

でも、ときどき「1番になりたいんだ」と本音も。

 

運動会当日

さて、どうなるかな?

スタート。

やはり速い体育会系の子。
そして、もう一人、他の子が続く。
ゆじは、3位でゴールテープを切りました。
フォームが固いなー。残念。

ハハと
「ゆじ、ショックだろうな」

ゆじちゃんとは、かけっこの順番の話はなしにしよう
と話していました。

ところが、その後、ゆじと会ったところ
ぱぱ、ゆじ、かけっこ一番だったよ

え?

どういうことだ?幻覚でも見たか?現実逃避?

「な、なるほど・・・」

と適当に濁すのが精一杯でした。

 

大丈夫かな、ゆじは。負けたくない気持ちは分かるけど、現実を受け止められないなんて・・・心配です。

でも、ひょっとして、3位だったのは私の見間違いだろうか。

観覧席にいた、ハハのじーじに、聞いてみました。

「ゆじのかけっこって何番でした?」

あー、ゴールテープは3位だったね

「ですよね?でも、さっきゆじは1位だと言い張っていて。どうしちゃったんだろう、あいつ」

ゆじちゃんね、ゴールした後も一人だけスピードゆるめないで、全力で整列の場所まで走ってたんだよ。そこには1番に着いていた

「え?ゆじにとっては、そこがゴールっていう意味だったのか」

運動会

 

3位でのゴールだったので、苦し紛れに、そんな発想になったのか。負けず嫌いだな。

そのとき、ふと思い出しました。

運動会前日、ゆじはこんなことを言っていたのです。

かけっこさー、60メートルも走らなきゃいけないんだよ

「え、年中さんでそんなに走るの?」

しかし、運動会当日の距離を見ると、スタートからゴールまでは30メートル

そして・・・

ゴールから整列の場所まで約30メートル。

30+30=60メートル

 

ゆじ、まさか、お前、最初からそういうルールで戦っていたのか

同級生がゴールテープを切り、ゴールだと思い、スピードをゆるめるなか、一人で違うゴールまで全力疾走する5歳児。

自分だけが決めたゴールまで全力疾走。

そう、大人になったら、ゴールなんて自分で設定するもんだぜ!

ゴールテープがある場所がゴールだという固定観念にとらわれていた自分が恥ずかしい。

運動場で空を見上げ、自分が何とちっぽけな存在であるか、思い知らされました。

運動会

 

さて、問題は、私が背伸びしながら撮っていたビデオには、ゴールテープまでしか撮影されていないことでしょうか。

かけっこのビデオはゆじには見せられない・・・

 

来年は瞬足を履かせようか。

 

 

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